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去る者は日々に疎(うと)し

先週、最初にお世話になっていた書道の社中展に行って来ました。
ここ数年足が遠のき久しぶりの書展でした。
昭和の終わり頃、個人の先生に習いに行くのは嫌だったので
高新文化教室の書道教室に行くことにしました。
これがまぁすごい先生で、今までもこれからも絶対出会うことのない
個性の強い先生でした。
大正生まれで、口にすることは修身か道徳の先生のようなことをおっしゃり
この世の化石かと思いましたが・・・・
口とすることが裏腹で、しばらく何を考えているのかまるでわからない方でした。
今でいう、「自己中」のかたまりのよう・・・

その先生に10年近くお世話になりましたかね、我慢の限界ということで
やっとやめることができました。
しばらくして、その先生の先生(師匠)がなくなり毎年展覧会をするようになり
案内状が来るので、先生がこない頃を見計らって芳名録に名前も書かず
それでも会場にいくと、小夏さん、小夏さんと可愛がってくれました。
知った方ばかりなのでとても懐かしく楽しい場所でもありました。

それでも時間の経過とともに、幹部の先生方が一人減り、二人減り
知らない方が増えてだんだん縁遠くなりました。
先生が亡くなってからは遠慮する必要もなく、堂々と出かけ
お茶やお菓子をいただき、芳名録に名前も残していました。
そのうち、大正生まれの方がほとんどいなくなり、
昭和二桁と呼ばれる方達の名前も消え、だんだん足が遠のきました。

今年も案内状が届きましたが、知っている方の名前に「故」という文字が目に入りました。
90歳はゆうに超えているのですが、知らなかったのでそても驚きました。
なので、その方の書や最後の様子を知りたいと思い出かけました・・・

けれど受付の方は知らない方ばかり、平日だったのでお客さんも少なく
知っている方には一人もお会いできませんでした。
書風も変わり、平成もおわるんだなぁとしみじみ感じました。
この社中展に足を運ぶことがあるのかなと思いなが会場を後にしました。
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